映画・テレビ

2017年7月 9日 (日)

ティータイムⅡ-⑦

【リリイシュシュのすべて】

思春期の頃に芽生える心の闇を、言葉にするには難しい世界を上手く表現しているな~と思いました。ほんと、あの時代ってなんなのでしょうね…私も相当芽生えましたから謎の闇が。

物語の全般で現れるSNSでの会話、ハンドルネームとかそういう所ってセンスが出ると思うのですけど、一歩間違えると何かダサいな~いかにもだな~(自分のことはさておき)と感じてしまって興醒めしてしまうんですよね。でもそれはありませんでした。リリイの唄も良かった。

沖縄旅行はちょっと長く感じましたし、ちょっとなんでしたけど、あそこがターニングポイントとなってますからね、海の中からの映像も美しかったです。

でもやっぱり色々悲しかったですね。タガが外れた星野を中心とした闇が…十代の頃の独特の雰囲気…性の表現については少々引きましたけど(なんか気持ち悪かった)演ずる俳優さんも若いのに実力揃いでした。

終盤に関しては究極な感じとピアノの旋律の切なさを感じつつ、時間交錯とか分かりずらい部分もありました。ラストもちょっと唐突な感じがしました。


【海街ダイアリー】

全体の丁寧な雰囲気がいいな~と思いました。紫陽花とか桜とかも美しかったです。

そして皆さん演技がお上手。特に広瀬すずさん良かったです…が、演技以外でのスタッフさんに関する発言問題とか正直うーんと感じる部分も。裏方という仕事に憧れる人間もいるわけで。そして演者だけで作品は決してできないわけで。


【藁の楯】

お金をかけてもつまらない作品もあれば、お金をかけても面白い作品もある。勝手な感想として正直に書きます。この作品は前者だと思いました。

派手なアクションシーンや演出あり、制作に力を入れているのは分かりましたけど何かが足りない。そして、なぜあんな状態で目を離す?とも。

実力派揃いの俳優さんばかりでしたけど、内容や流れが上手くいってこそ生かされるのだろうか…とも。

松嶋菜々子さんは作品によっては好きな方なのですが、この作品にはあってなかったように私は感じました。


【東京タワー】

年の差恋愛。

この黒木瞳さんなら恋してしまうかも…という美しさ。岡田准一さんが体をはってらして(ご本人ですよね?あのシャワールームでのbody)、キレもあって新鮮でした。多分若い男性というのを強調したかったのかも。

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2017年6月28日 (水)

ティータイムⅡ-⑥

【うさぎドロップ】
優しいお話しですね…。

何か、凄く悲しいことが起きるかもと思いましたけれどそうでもなくて、松山ケンイチさん扮する父親代わりがちゃんと芦田愛菜さん扮する小さな子供の面倒をみていくというのが良かったです。

そしてお家の雰囲気が好きでした。灯籠?ぼんぼり?がクルクル光って回るのとか、私も真似してみたいな~と今、真剣に思っております(原作未読)。


【クローンベイビー】
テレビドラマです。

なんとも不思議な印象のタイトルなのですけれども、内容は実はあまり覚えてません…(今よりクローンという技術に不穏な空気が漂っていた時代だったように思う)。

ただ出演されていた松坂桃李さんのインパクトが凄かったのは覚えてるんですよね。どう表現したら良いのか難しいのですけど役を“演ずる”才能のある人だなと。“演じて”いるんですよね。

とはいえ演技論についても無知なのでなんともかんともなのですが、自然に見せるとかそういうのではない、何かこう(自分がもし演ずる側だとして)臆してしまうような、なんとなく気恥ずかしくなってしまうような雰囲気を虚構の人物になりきって豊かな感性で表現する~というのか。

この頃の松坂桃李さんは多分人気が出る過程の途中だったように思うのですけど、この方は伸びるだろうな…と感じての現在、納得です。あと桜田通さんの印象も残っています。


【ヴァンパイアホスト】
こちらもテレビドラマ(原作漫画は読んでたような、ないような)。

独特の雰囲気とこだわりを感じる好きなドラマでした。ホストのヴァンパイアと女子高生が事件を解決してゆく…というようなお話し。

この女子高生役を後に色々世間を賑わすとある方が演じてらっしゃるのですが、ハッキリ言います。

このドラマでの彼女は本当に魅力的でキラキラしていて、私はこの子の演技いいな~と思って見てましたし、その後も活躍するだろうし、活躍するべきだと思っていました。

なので…はい。

話しを戻しまして、ヴァンパイア役の方も良い雰囲気で素敵なコンビでしたね。オープニングも凝っていた印象。


【謎の転校生】
同じくテレビドラマ。

1975年にNHKにて放送されて、その後2014年に民放でもドラマ化(私はNHKのアーカイブ再放送視聴)、2014年版の監督は岩井俊二氏です。映画化もされているとのことですが、私は気づきませんでした。なので今回はドラマについての感想。


どちらもそれぞれに面白かったです。が、1975年の王道特撮という雰囲気の方が謎さ加減を盛り上げているように感じました。内容は、タイトル通り隣に越してきた少年が謎に満ちているというもの(説明下手よ…)。

逆に2014年版はCGなど21世紀に作られたものだな~とありありと感じましたね。スマホのようなモノリスの表現とか光の扱いとか。そして岩井俊二監督なだけあって常に底に悲しみの様なものが漂っていて(まあ内容も内容なので)、役者の方たちの真剣な演技も相まってどこか舞台劇を見ている印象。

そしてどちらもラストが切ないです。1975年のものがとても切なかったので、そこをどう表現するのかと思いましたけれど(あのイメージを壊してほしくなかった)、良かったと思います。昼だった分明るくは感じたけれど。交流した相手が別の世界に行ってしまうというのは、いつの時代も酷く心えぐられる悲しみがありますね。

それにしても、現在ほど容易に情報を得られない時代でパラレルワールド的なものが放送され、見るというのは、なかなかのインパクトがあったのではないかな~と思います。うまく言えないのですけど、なんだか色々なものが独特の雰囲気を纏っていた時代のような気がします。

あと2014年版のエンディング曲、桜井美南さんの『今かわるとき』結構好きです。

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2017年3月21日 (火)

ティータイムⅡ-⑤

【悪人】

深津絵里さんが海外で賞を獲得されましたけれど、私的に取り上げておきたいのが妻夫木聡さんです。

CMでの、のび太君役とかどちらかというと柔らかい雰囲気だったり三枚目のイメージがあるのですけど、この映画では別人。これほどまでに深い闇を感じさせる俳優さんはそういないだろうと思います。まさに名演。もしも軽いイメージしか持たれてない方がいるとしたら、ぜひともショックを受けてほしいですね(明るい雰囲気もいいけれど)。

そして深津絵里さんとの、互いに何かが乗り移ったような競演も見所だと思います。内容は…最後が無性に切なかったです。

【鍵泥棒のメソッド】

伏線回収が凄いです。えーっ!?と驚きつつ笑いつつ、香川照之さんの演技力があってこそとも思いますし、堺雅人さんや広末涼子さんのキャラも味がありました。個人的にはマンションの隠れ家の場所が結構ツボりました(灯台下暗し)。とにかく、どうなるんだ?どうなるんだ?と思いながらずっと見てましたね。なかなか素敵な作品です。


【ラッシュライフ】

私的にはグロ系…ですね。真剣に嫌悪するシーンを作り上げたんだろうなと感じさせる作品ってありますけど、まさにそれで、あと人間の心の深淵に触れてくるような(湊かなえさん原作の映画「告白」のような)。とにかく、気分が悪くなるけれども真剣に作られているからこそ、気味が悪いだけでは終わらない何かがあるように思いました。


【告白】

で、その告白。

いや~まず生徒役を演じた子達に拍手。松たか子さんも、いい意味でも悪い意味でも安定の名演技(でもなぜか心を掴んでこない…)。

内容は…もう人の心の怖さを感じてしまうというか、演出も色々怖かったです。気分が悪くなるけれど、やっぱりそれだけではない何かがありました。


【ヘルタースケルター】

沢尻エリカさんには清楚なイメージがあって、そういうイメージを払拭させるというのは並大抵なことではないと思うのですけど、ありとあらゆる悪女的役柄や普段の(一昔前の)態度などで色々破壊できたのではないかな~と思いました。とはいえ、少し清楚な感じを出すともうそうとしか見えず、イメージの根強さの呪縛も考えずにはいられないのですけれども(小柄でお人形さんのような感じがそうさせるのですかね?)。この作品でも体をはってるのですけれど、エロティックさもありつつお人形さんのようでもありました。

映像は、蜷川実花監督の色使いが独特で、写真等で見るインパクトを映像全体でというのは難しいのでは?と勝手に思ったのですが、きちんと再現されつつ、そして見ていて疲れないのが凄いところ。

で、これも勝手にモヤッ照るんですけど…監督と沢尻エリカさんは仲が良いらしいのですけど、ヌードになることに関してどういった話し合いがもたれたのでしょうかね…映像になったということは止めなかったということですよね。私としては不特定の人に見られると考えると止めたくなるのですけれども。。。

内容は、執念で維持してきた美の崩壊してゆく様がそれこそ物のように見えたというか、いつまでも美しいのも素敵だけれど、年と共にシワも増えつつ、それでも美しいというのが見ていて気持ちいんだけどな…とか考えたりもしました(どこまでも勝手)。ラストの方の沢尻さんの笑顔がとても良いです。

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2016年9月 4日 (日)

ティータイムⅡ-④

【パプリカ】

あれですね...同じアニメ映画の「AKIRA」とか「イノセンス」とかを見た時に感じた得体の知れない不安のようなものを感じながら見ました。なんといったらいいんだろう、この映画内でも言ってましたけれど人間の深淵に触れてくるような嫌な感じ。怖い、でも、見たい的な。

とにかく映像の美しさにおいては先の2作品と並ぶものがありました。エレベーターの到着ランプのクリアさ加減とか、部屋の細かさとか地上波等のアニメで見受けられる、なんか絵が変だ(特に人物の顔)的なことはまず滅多にないです。マッドハウスさんは本当にいつも映像が美しくてアニメ界の先鋭部隊的なイメージがあります。

で、冒頭の入り方...理解するのに面倒くさい感じがしました。この女の子何?この世界は何?的なオープニングとか所長の暴走とか。でも、しばらく見ていけばあらかた理解できるようになっている(のも凄い)。ラストまで見ればもう一度最初から見たくなるのではないでしょうか。あ~こうこうこうで、こうなのね!という発見があると思います。ちょっと感動というか。

そして話しもよくできていますね、夢の世界の自由さを最大限に生かしているように思います。DCミニという夢を共有する装置を巡って起きる事件の、真犯人は誰か?という流れ、私は分かりませんでした。だって装置が...さ(とだけ記しておこう)。

パプリカと千葉という女性の声をやってらっしゃるのは林原めぐみさん。私、少々この方が苦手でして...。なんというか若い女の子の「キャー」とかいう声の出し方があまり好きではないというか...不自然というか..でもこの作品の千葉の声は好きでしたし、そのキャーという声を出すパプリカとの対比が逆にいい感じで良かったです。というか、昔この方のラジオ〈東京ブギーナイト〉というのを聞いたことがあって、エンディング曲が(明るい曲調にもかかわらず)切なくて、それも苦手意識の要因の1つかもしれません(ラジオは今もやってらっしゃるのかな?)


映画の内容は‘夢’について考えさせられることが多いのですが、夢の中の人物も夢という現実を生きているのではないか?と思いました(説明するのが難しい)。それをパプリカが千葉に説いてるシーンもあったりしましたね。まあ、あまり詳しく書かない方がいいかと思います。見て、それぞれに何を思うかですね、こういうカオス的な作品は(そして私は恐ろしくリアルな夢を見る派)。

面白かったのは映画の中の看板に歴代の作品が並んでいた時。「あっ!」と思いました。あと、DVDのメニューからの特典の行き方も面白かったです。

さて、ここまでなんやかんや感想を書きましたが、監督の今敏さんは2010年に旅立たれました。最近になってブログの存在を知り最後の記事を読んだのですが、「じゃ、お先に。」...というラストの言葉が純粋に格好良くて泣けました。学生の頃に知り合いをなくしている私は、その時‘置いて行かれた’...と強く思ったのですけど、あの時と少し似た気持ちを抱きましたね。

今回の感想はそのブログを読む前にノートに綴っておいたものなのですけど、あっさりしているような気がして、もう少し気持ちを込めた方が良いのかな‥と悩んだのですがやめました。素直に感じたことをそのまま記すのが礼儀のように思ったので。生きていたら...と、もちろん考えますけど旅立ちの時期だったのだと私はとらえるようにしています。まだまだ見ていない作品が多いので、これからトライしていこうと思います。


【MEMORIES】

だいぶ昔に見てハッキリと内容を覚えているわけではないのですけど、色々怖くて(得体の知れない感情を呼び起こされるアレ)ショックを受けたイメージがあります。苦手です。でも、凄い作品だと思います。

【東京ゴッドファーザーズ】

こちらはもう一度しっかり見てから感想を書きたいです。ラストの辺りのデパートののぼり?がフワリと浮かび太陽を望むシーンは名シーンですよね。

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2016年8月19日 (金)

ティータイムⅡ-③

【東南角部屋二階の女】

(できれば最後まで読んで下さい)

なんでしょう...良くもなく悪くもない作品でした。ここまで甲乙つけがたい作品もなかなか無い気がします。

全体的に茶がかかったような画面と、しっとりとした雰囲気。所々何かが起きて、所々しっかり聞きたい言葉があった。そんな感じです。唯一、二階の開かずの間が開くシーンはドキドキしましたね。ちょっとホラーの雰囲気もあって。人生の先輩方の過去について、もっとグッとくるものがあるかと思いましたが、そこは少し物足りない気がしました。

出演されていた俳優の方々は皆さん素敵でした。特に女性陣は香川京子さんのあの美しいお声としっぽりとした感じ、竹花梓さんのケラッとした可愛らしい、そしてとても自然な演技、良かったです。

....これは2008年の作品なのですが、もっとこの竹花さんという方をメディアで見てもいいはず、と思って調べていたら...旅立たれていたのですね...ショックでした。少しズレますが、土曜日深夜の(正確には日曜日)ランク王国という番組のラルフというキャラクターの声をなさっていた方がやはり旅立たれていたのを知った時期でもあったので、命についても考えたりしました。池波正太郎さんの時も注目してからもういないことを知ったりしたので、本の中なり映像の中なりイキイキされていた方がリアルタイムでもういないということを知るとダメージが大きかったりします。でも逆に言えば、こうして本の中なり映像の中で生き続けるということでもありますね。


【そして父になる】

いや~…ため息。。誰に感情移入してもなかなか切ないお話しです。私は...福山さんと血の繋がりのなかった息子に感情移入していました。

福山さん(の役)の気持ちが分からないでもないですけど、その態度は酷ですよ…息子さんがとても可哀想でした。でも、気付いて良かった。愛の存在に気付いて良かったです。そしてもう一人の父親役のリリーフランキーさん、いい味出されてましたね。少し神経質そうな福山さんとの対比も良かったですし、救われる部分もありました。

それにしても、血の繋がりって何なのでしょうね‥とても大切なことだと思うのですが、血が繋がっていなければ絶対に関わりたくないという相手でも、それがある為に考えないわけにはいかない。そしてこれを考えるとき、私はいつもアフリカの人類の起源にまで思い至ってしまうのですよ…果てはお魚時代まで考えてしまうのですよ...でも、血の繋がりが有るには有るなりの、無しには無しの絆があって、いずれにせよそれがどのようなものになるかは当人同士次第だと思うのですが。


【小さいおうち】

倍賞千恵子さんのナレーションが良かったです。きちんとした生活、きちんとした働きぶりが、きちんとした現在の生活になる...という感じでしょうか。

戦争時の新しい見方というか、当時でもいい暮らしを送っている人々がいたのが新鮮でした。丁寧に人々の生活が描かれていたからこそ、それらが戦火によって失われるのが(おうちが焼夷弾で燃えるシーン)が重く心に残りましたね。戦争について様々な描き方がある中で、この作品は身近に感じられるものがありました。

【プラチナデータ】

【神様のカルテ】

【月光の夏】

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2016年8月14日 (日)

ティータイムⅡ-②

【マザーウォーター】

とても好きな雰囲気の映画です。ゆっくり流れる川のような映画。

バーの雰囲気、喫茶店の雰囲気、豆腐屋、銭湯、もたいまさこさんの住むお家、何もかもいい感じでした。

誰かがどこかで繋がっていて、でもそこから離れて行く人あり、やって来た人あり。

色んなものがかすがいとなっていて、それは例えば豆腐屋の前のベンチや川沿い、小さな男の子等々...「こんにちは」「こんばんは」と深すぎず浅すぎない繋がりも見ていて心地よかったです。

そして、バーでのステア風景や(映画“かもめ食堂”などでもそうですが小林聡美さんは所作がテキパキしてますね)豆腐に醤油を垂らりとかけてスプーンでパクパク食べたり、喫茶店での足音だったり...それらもホントに良かったです。最後は小さな男の子を巡る小さな驚きがありました。


【蛍火の社へ】

アニメ映画です。そちらを見てから原作漫画も読みました(というかなぜにこれがBLコーナーにあるのか謎中の謎)。

切ない物語です。本当に切ないです。。

私、こういうお話しは悲し過ぎて苦手なのですが、絵が柔らかいせいか(ストーリー的にも)一夜の夢を見ていたような不思議な余韻が残りました。ああ、でも最後の最後でやっと抱きしめあえたのに、悲しい運命と引き換えというのがやはり泣けますね…。この二人はまたどこかで再開してほしいです。


【東京オアシス】

私はどんな作品にも何がしかの何がしかを見つける派なのですけれども、ここまで何もなかった(感じられなかった)作品は珍しかったです。

本当に感じないというか何もなくてですね..見終わった後ポカンとしてしまったというか「(そ、それで!?)」という感じでした。なんだかよく分かりませんでした(いや、もうこう書くしかない..私の感性が低いにしても)ある意味凄い作品かも知れません。


【空中庭園】

【花とアリス】

【東京マリーゴールド】

【帰郷】

【待合室】

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2016年8月 1日 (月)

ティータイムⅡ

ホーリーランドの感想を書き終えるのに何年かかってるんだ...て話しですよ。。

でもちょっとホントに私生活が大変だったので(下手したら私この世にいなかったかも位に←主に仕事での疲弊)まあ、終えられただけでも良しとします。

その間にも映画は見続けました(主にDVDで)。幸せな現実からの逃避。幾度も力をもらい、なんとか今ここにいる...という感じです。感謝。

感想がかなりたまっているので、とりあえず簡易的に書いておこうと思います。ちょっと長めのお茶時間。
ちなみに見た時にパッとノートとかに記しておいたものなので、今見たらまた変わった印象を持つかもですが初見時のものをそのまま載せておこうと思います(見た作品の記録の意味もあるので、感想ないものもありますです)。

【きいろいゾウ】

なんともいえぬ雰囲気の作品でした。

宮崎あおいさん演ずる不思議ちゃんが魅力的だったのですけど、全体的に見てこの設定(あらゆるものの声が聞こえる)が必要だったのかどうか...実際に‘聞こえる’のではなく、命あるものと想像し‘話しかける’だけでも良かったのかなぁ...と。蘇鉄とのコミュニケーションとかを考えるとあれですけど、他に何かあるのでは?と期待しちゃいました。

で、向井理さんが長めに彼女のもとを離れた後、よく出て行かずに待ち続けたなぁ...とも思いました。あれだけキレたのなら、消えてもおかしくないのではないかな?と。

虹色の羽の演出は素敵でしたね。そういう、ふとした何かで‘見える’ことってありますよね。あと音響フェチの私としては食事の際のパリポリとした音が良くて、それからしばらくセロリのマリネにはまって食べておりましたrain


【プール】

大好きです...あのコテージの雰囲気。ひろーいお庭に開放的なキッチン。。あんなところでお食事してみたいものです。

で、母と子の確執がありまして...だけどそういった確執とか命とか描いていてもボワンと全体が進んで行くような感じがしました。こう、、、一服の絵のような映画といった感じですmist


【秒速5センチメートル】
あれやこれや書く前にハッキリ言わせてもらうと、私はこの作品が好きではありません。

最後の最後の最後までは、その映像のクォリティーの高さや視点の細かさ、描写に対して素晴らしいなぁ...と思っていたのですが、あのラストは本当に駄目です。現実はこういうものだ...とか、そこが良いんだ...と受け入れられる方も多々いるでしょうし、またいつか時を経て見れば(多分無いでしょう)感想も変わるかもですが、どう心のちっさい、理解力の無い阿呆でくだらない人間だと思われても、私はこのラストを受け入れることができませんでした。そのせいでこの作品じたいが嫌いになってしまいました。逆にラストが良いとそれまでどんなに「?」と思ってもその作品を好きになることもあるので残念です。

私は、映画とは夢や喜びや生きる力を与えてくれるものであってほしいのですよね。現実で感じる苦しみを映画の中でまで味わいたくない。もしくは味わったとしてもラストは払拭してほしい(ホラーは別として)。

この映画では確かに1話めで悲しみを匂わせてはいるのですけど、それでもハッピーエンドを期待してしまうのが人の性といいますか。。でないと絶望的な気持ちにすらなってしまいます。この秒速...は映像が美しくリアルであるがゆえに、あと主人公がデータ入力的な仕事で疲弊している点も個人的に胸に迫ってきたのでラストは本当にガッカリしました。

なんというか、、、悲しかったです…宇宙への想いをあんな風に描ける方がラストをああいう風に締めくくったことが(私が勝手に同族意識をもってただけだけど)。。私はどんな作品も作り手の労力に敬意をもって極力、強い批判はすまいと思っていたのですが、駄目でしたweep

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2015年10月18日 (日)

ホーリーランド⑯

これでようやく事態は収束するのですが、ここからの終わり方が秀逸でした。

エンディングは物語の〆ですから、ここをどうもってくるかで、それまでの盛り上がりが維持できるか半減するかがかかってくると思うんですよね...ガランとした夜の校舎のはざま、独特の空間と安堵感の中それは繰り広げられてゆき、胸に迫る素晴らしいラストだったと思います。。

さて、ここで助けたマサキと共に言い合う「また街で」「はい、街で」という言葉。それは様々な想いを表しているように思いましたし、『街』という存在、居場所というものがいかに彼らにとって大切なものかも改めて確認させられました。最後にショウゴが呟く「夜明けだ」という言葉と共に空を見上げるユウの表情も晴れ晴れとしていて・・・ここはもう、ぜひ見てほしい、現実の自分の世界にすら光が差し込むように感じる良いシーンでした。。


そして......本当のラスト。そこで映し出される下北沢の街並みは美しく、それを見つめるしっかりとしたユウの眼差し、彼が去った後に小さく現れるホーリーランドの文字は言葉に表せぬほどの感動を与えてもらいました。


、、、1話から見て様々なことがありました(それはドラマの中でもそうだし、実際に撮影していたスタッフ、キャストの皆さんもかなと)それらを越えての世界観なので、見ている側にも全編を通じて熱いものが伝わってきました。この全体のクオリティの高い作品『ホーリーランド』ぜひ後世に残ってほしいな~と思います。

* * *

はあ…やっと感想を書き終えました。

自分でも呆れていますが責める気にはなれません。なぜなら私はここ数年本当に頑張ったので。by主に仕事。

それに...このドラマは私にとって大切な作品の1つなので、適当に書けなかったのですよね(適当に見えたとしても)文章は下手でも某かの想いは伝わるように...をモットーとしている大阪ウサギですからね...(でも今度はもっときちんと集中させよう)

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2015年8月26日 (水)

ホーリーランド⑮

ワタルの救出に向かう手負いのマサキ。それを待ち受ける世田商軍団。

・・・といっても、対戦相手となる剣道使いのタカとはやはりタイマン勝負となります。ここはですね、十年以上経って飲み込めるようになりましたけど、マサキは先の追い込みで脇腹に傷をおってるわけで、五分じゃない。当時はそれが悔しくて(というかマサキには最強であってほしくて)くーっと思いながら見ていました(苦笑)。とはいえ、見ているショウゴや土屋たちは珍しく得物のメリケンを使うマサキに異変を感じとったりするのですが、で、なぜそれが必要かというと、木刀を使用するタカ対策なんですね。まあなんにしても強い2人。タカを演じる宮田大三さんも気合い充分。拳の素早い振り抜きとかよけかたとか見応えのある闘いでした。が、マサキの負けが見えてしまいます。

そこへやってきたユウ・・・この時の暗闇にポツンと佇む姿とか光と闇の具合とか登場の仕方が素晴らしかったです。そこからトボトボやって来て...の豹変、「悪意に対して暴力に応える」という時の目や全体の在り方も凄い。ここはもう石垣さんの集大成でした。実際撮影もこの夜の学校でクランクアップしいて、それを映したメイキングでは気持ちが高揚しすぎて撮影が止まってしまう様子も見られました。さて、そんなユウの様子を見たタカも更に気合いが入って裸足に(この辺りは演じる宮田さんの思いも含まれているもよう)剣道と拳とどう闘っていくのかな?と思いましたけど、ユウなりの考えがあって、それをマサキやショウゴが感じ取っていくという流れになっていました。

そして決着。決める方も決められる方も場面全体の力みも相当なものでしたし、何より、決まった!という爽快感が。実際こんな風に決められるの?という謎は作り手側にもあったようですけど、正直、そこはあまり気になりませんでした。実際できんじゃないか?と思わせる不思議なリアル感がこの作品全体にはあったように思います。

そして、全てが解決した...というのも束の間、1人納得していない様子の吉井。周囲をけしかけますが、乗ってこないことに苛立ちナイフを取り出します。そんな反則に出た彼を止めたのもユウでした。吉井じたいはそう強くないのですけど、なんでしょう...振り回す側もよける側もギリギリで2人の形相も凄くてヒヤヒヤしました。成長したユウと相変わらずの吉井との対比も感じつつ、でも、吉井には吉井なりの守るべきものがあったわけで。そんな彼の抱える苦しみも描かれていたのがよかったです。ユウが呟いた通り彼もまた自分の居場所を守ろうとしていたのかもしれません。。

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2015年6月22日 (月)

ホーリーランド⑭

私がなぜこのホーリーランドというドラマにここまで惹かれたのか、、そのことについて改めて考えた時、最初に少し触れたように疲れきった心と体が受けた刺激のようなもの・・・もあったし、物語を超越して思う自分の居場所“ホーリーランド”に想いを馳せたからなのだろうと思います。

「僕は取り戻せるだろうか、いや、取り戻して叫びたいんだ。ここだ、今、僕がいる場所こそが僕だけの・・・」この言葉を知ってからもう十年以上が経ちますけれど、ことあるごとに思い出し呟いてきました。「僕がいる場所こそが、僕だけの─」そう思える日が来ることを信じたいです。。。

さて、ドラマは振り出しに戻ってしまったのでしょうか?マサキと吉井をめぐる攻防‥仲間は街を離れてはどうかと促します。けれどもマサキは「できない相談だ」と言い切りました。

一方で憧れの人がそんな状況にあるとは知らないユウに訪れた束の間の平穏。。マイちゃんと下北の街をデートしつつふとユウ自身の想いが語られます。「僕が夜の街に出たのは人の目が怖かったから・・・」前より怖くなくなったというユウに微笑むマイちゃん。こんな風に自分の気持ちを語るユウに成長を感じましたし、なにより聞いてくれる人がいるというのも彼を取り巻く環境の変化を現していましたね。ちなみに2人にからんできたヤンキーにドキッとしつつミーハーなノリで写真を求められただけというこのシーンがなんともホッコリしていて好きでした・・・が、正反対を進んでいくマサキにかけられた先輩の「オレが出てきた時お前はどこにいるんだろうな?」の言葉とか夕暮れ時の街の片隅でうなだれる姿とかの対比は本当に切なかったです。

そしてとうとう吉井の手はマサキの友人ワタルに伸びてしまいます。シンちゃんをやられたユウと同じように、それはマサキにとっても決して許せない行為なわけで。怒りから表情を一変させるマサキ。狙ってきた兄弟ヤンキーとの闘いは荒々しく、演じている徳山さんもこれまでとはまた違う鬼気迫る演技でした。

やがてユウも状況を知るのですが、助けようとする彼にショウゴが放った「お前は本当にマサキを助けたいのか?ケンカできると思っているんじゃないか?」の言葉は意外なもので痛いところを突いたなーと。これまでイジメられて弱々しかった自分が強い相手もボコボコにできるようになったことで知ってしまったケンカの喜び・・・そのことにユウはハッとします。

で、、、この辺りから終わりにかけての雰囲気、街を駆け抜けながら自問自答する姿や一瞬転じる赤い世界とかがとっても良くてですね、これまで何度も書いてきましたけど、演出、音楽、映像がとにかく素晴らしいです。数人の監督による連作なのにどの回もクオリティが高い中にあってマイベストシーンといえるのがこの回のこの終盤でした。ユウの走り...からの脇腹をやられ壁にもたれかかったマサキの静寂の後のパッと目を見開くところ・・・からの次回の予告への流れは鳥肌もので息をのみましたね。

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