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2016年8月

2016年8月19日 (金)

ティータイムⅡ-③

【東南角部屋二階の女】

(できれば最後まで読んで下さい)

なんでしょう...良くもなく悪くもない作品でした。ここまで甲乙つけがたい作品もなかなか無い気がします。

全体的に茶がかかったような画面と、しっとりとした雰囲気。所々何かが起きて、所々しっかり聞きたい言葉があった。そんな感じです。唯一、二階の開かずの間が開くシーンはドキドキしましたね。ちょっとホラーの雰囲気もあって。人生の先輩方の過去について、もっとグッとくるものがあるかと思いましたが、そこは少し物足りない気がしました。

出演されていた俳優の方々は皆さん素敵でした。特に女性陣は香川京子さんのあの美しいお声としっぽりとした感じ、竹花梓さんのケラッとした可愛らしい、そしてとても自然な演技、良かったです。

....これは2008年の作品なのですが、もっとこの竹花さんという方をメディアで見てもいいはず、と思って調べていたら...旅立たれていたのですね...ショックでした。少しズレますが、土曜日深夜の(正確には日曜日)ランク王国という番組のラルフというキャラクターの声をなさっていた方がやはり旅立たれていたのを知った時期でもあったので、命についても考えたりしました。池波正太郎さんの時も注目してからもういないことを知ったりしたので、本の中なり映像の中なりイキイキされていた方がリアルタイムでもういないということを知るとダメージが大きかったりします。でも逆に言えば、こうして本の中なり映像の中で生き続けるということでもありますね。


【そして父になる】

いや~…ため息。。誰に感情移入してもなかなか切ないお話しです。私は...福山さんと血の繋がりのなかった息子に感情移入していました。

福山さん(の役)の気持ちが分からないでもないですけど、その態度は酷ですよ…息子さんがとても可哀想でした。でも、気付いて良かった。愛の存在に気付いて良かったです。そしてもう一人の父親役のリリーフランキーさん、いい味出されてましたね。少し神経質そうな福山さんとの対比も良かったですし、救われる部分もありました。

それにしても、血の繋がりって何なのでしょうね‥とても大切なことだと思うのですが、血が繋がっていなければ絶対に関わりたくないという相手でも、それがある為に考えないわけにはいかない。そしてこれを考えるとき、私はいつもアフリカの人類の起源にまで思い至ってしまうのですよ…果てはお魚時代まで考えてしまうのですよ...でも、血の繋がりが有るには有るなりの、無しには無しの絆があって、いずれにせよそれがどのようなものになるかは当人同士次第だと思うのですが。


【小さいおうち】

倍賞千恵子さんのナレーションが良かったです。きちんとした生活、きちんとした働きぶりが、きちんとした現在の生活になる...という感じでしょうか。

戦争時の新しい見方というか、当時でもいい暮らしを送っている人々がいたのが新鮮でした。丁寧に人々の生活が描かれていたからこそ、それらが戦火によって失われるのが(おうちが焼夷弾で燃えるシーン)が重く心に残りましたね。戦争について様々な描き方がある中で、この作品は身近に感じられるものがありました。

【プラチナデータ】

【神様のカルテ】

【月光の夏】

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2016年8月14日 (日)

ティータイムⅡ-②

【マザーウォーター】

とても好きな雰囲気の映画です。ゆっくり流れる川のような映画。

バーの雰囲気、喫茶店の雰囲気、豆腐屋、銭湯、もたいまさこさんの住むお家、何もかもいい感じでした。

誰かがどこかで繋がっていて、でもそこから離れて行く人あり、やって来た人あり。

色んなものがかすがいとなっていて、それは例えば豆腐屋の前のベンチや川沿い、小さな男の子等々...「こんにちは」「こんばんは」と深すぎず浅すぎない繋がりも見ていて心地よかったです。

そして、バーでのステア風景や(映画“かもめ食堂”などでもそうですが小林聡美さんは所作がテキパキしてますね)豆腐に醤油を垂らりとかけてスプーンでパクパク食べたり、喫茶店での足音だったり...それらもホントに良かったです。最後は小さな男の子を巡る小さな驚きがありました。


【蛍火の社へ】

アニメ映画です。そちらを見てから原作漫画も読みました(というかなぜにこれがBLコーナーにあるのか謎中の謎)。

切ない物語です。本当に切ないです。。

私、こういうお話しは悲し過ぎて苦手なのですが、絵が柔らかいせいか(ストーリー的にも)一夜の夢を見ていたような不思議な余韻が残りました。ああ、でも最後の最後でやっと抱きしめあえたのに、悲しい運命と引き換えというのがやはり泣けますね…。この二人はまたどこかで再開してほしいです。


【東京オアシス】

私はどんな作品にも何がしかの何がしかを見つける派なのですけれども、ここまで何もなかった(感じられなかった)作品は珍しかったです。

本当に感じないというか何もなくてですね..見終わった後ポカンとしてしまったというか「(そ、それで!?)」という感じでした。なんだかよく分かりませんでした(いや、もうこう書くしかない..私の感性が低いにしても)ある意味凄い作品かも知れません。


【空中庭園】

【花とアリス】

【東京マリーゴールド】

【帰郷】

【待合室】

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2016年8月 1日 (月)

ティータイムⅡ

ホーリーランドの感想を書き終えるのに何年かかってるんだ...て話しですよ。。

でもちょっとホントに私生活が大変だったので(下手したら私この世にいなかったかも位に←主に仕事での疲弊)まあ、終えられただけでも良しとします。

その間にも映画は見続けました(主にDVDで)。幸せな現実からの逃避。幾度も力をもらい、なんとか今ここにいる...という感じです。感謝。

感想がかなりたまっているので、とりあえず簡易的に書いておこうと思います。ちょっと長めのお茶時間。
ちなみに見た時にパッとノートとかに記しておいたものなので、今見たらまた変わった印象を持つかもですが初見時のものをそのまま載せておこうと思います(見た作品の記録の意味もあるので、感想ないものもありますです)。

【きいろいゾウ】

なんともいえぬ雰囲気の作品でした。

宮崎あおいさん演ずる不思議ちゃんが魅力的だったのですけど、全体的に見てこの設定(あらゆるものの声が聞こえる)が必要だったのかどうか...実際に‘聞こえる’のではなく、命あるものと想像し‘話しかける’だけでも良かったのかなぁ...と。蘇鉄とのコミュニケーションとかを考えるとあれですけど、他に何かあるのでは?と期待しちゃいました。

で、向井理さんが長めに彼女のもとを離れた後、よく出て行かずに待ち続けたなぁ...とも思いました。あれだけキレたのなら、消えてもおかしくないのではないかな?と。

虹色の羽の演出は素敵でしたね。そういう、ふとした何かで‘見える’ことってありますよね。あと音響フェチの私としては食事の際のパリポリとした音が良くて、それからしばらくセロリのマリネにはまって食べておりましたrain


【プール】

大好きです...あのコテージの雰囲気。ひろーいお庭に開放的なキッチン。。あんなところでお食事してみたいものです。

で、母と子の確執がありまして...だけどそういった確執とか命とか描いていてもボワンと全体が進んで行くような感じがしました。こう、、、一服の絵のような映画といった感じですmist


【秒速5センチメートル】
あれやこれや書く前にハッキリ言わせてもらうと、私はこの作品が好きではありません。

最後の最後の最後までは、その映像のクォリティーの高さや視点の細かさ、描写に対して素晴らしいなぁ...と思っていたのですが、あのラストは本当に駄目です。現実はこういうものだ...とか、そこが良いんだ...と受け入れられる方も多々いるでしょうし、またいつか時を経て見れば(多分無いでしょう)感想も変わるかもですが、どう心のちっさい、理解力の無い阿呆でくだらない人間だと思われても、私はこのラストを受け入れることができませんでした。そのせいでこの作品じたいが嫌いになってしまいました。逆にラストが良いとそれまでどんなに「?」と思ってもその作品を好きになることもあるので残念です。

私は、映画とは夢や喜びや生きる力を与えてくれるものであってほしいのですよね。現実で感じる苦しみを映画の中でまで味わいたくない。もしくは味わったとしてもラストは払拭してほしい(ホラーは別として)。

この映画では確かに1話めで悲しみを匂わせてはいるのですけど、それでもハッピーエンドを期待してしまうのが人の性といいますか。。でないと絶望的な気持ちにすらなってしまいます。この秒速...は映像が美しくリアルであるがゆえに、あと主人公がデータ入力的な仕事で疲弊している点も個人的に胸に迫ってきたのでラストは本当にガッカリしました。

なんというか、、、悲しかったです…宇宙への想いをあんな風に描ける方がラストをああいう風に締めくくったことが(私が勝手に同族意識をもってただけだけど)。。私はどんな作品も作り手の労力に敬意をもって極力、強い批判はすまいと思っていたのですが、駄目でしたweep

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