« 2015年3月 | トップページ | 2015年8月 »

2015年6月

2015年6月22日 (月)

ホーリーランド⑭

私がなぜこのホーリーランドというドラマにここまで惹かれたのか、、そのことについて改めて考えた時、最初に少し触れたように疲れきった心と体が受けた刺激のようなもの・・・もあったし、物語を超越して思う自分の居場所“ホーリーランド”に想いを馳せたからなのだろうと思います。

「僕は取り戻せるだろうか、いや、取り戻して叫びたいんだ。ここだ、今、僕がいる場所こそが僕だけの・・・」この言葉を知ってからもう十年以上が経ちますけれど、ことあるごとに思い出し呟いてきました。「僕がいる場所こそが、僕だけの─」そう思える日が来ることを信じたいです。。。

さて、ドラマは振り出しに戻ってしまったのでしょうか?マサキと吉井をめぐる攻防‥仲間は街を離れてはどうかと促します。けれどもマサキは「できない相談だ」と言い切りました。

一方で憧れの人がそんな状況にあるとは知らないユウに訪れた束の間の平穏。。マイちゃんと下北の街をデートしつつふとユウ自身の想いが語られます。「僕が夜の街に出たのは人の目が怖かったから・・・」前より怖くなくなったというユウに微笑むマイちゃん。こんな風に自分の気持ちを語るユウに成長を感じましたし、なにより聞いてくれる人がいるというのも彼を取り巻く環境の変化を現していましたね。ちなみに2人にからんできたヤンキーにドキッとしつつミーハーなノリで写真を求められただけというこのシーンがなんともホッコリしていて好きでした・・・が、正反対を進んでいくマサキにかけられた先輩の「オレが出てきた時お前はどこにいるんだろうな?」の言葉とか夕暮れ時の街の片隅でうなだれる姿とかの対比は本当に切なかったです。

そしてとうとう吉井の手はマサキの友人ワタルに伸びてしまいます。シンちゃんをやられたユウと同じように、それはマサキにとっても決して許せない行為なわけで。怒りから表情を一変させるマサキ。狙ってきた兄弟ヤンキーとの闘いは荒々しく、演じている徳山さんもこれまでとはまた違う鬼気迫る演技でした。

やがてユウも状況を知るのですが、助けようとする彼にショウゴが放った「お前は本当にマサキを助けたいのか?ケンカできると思っているんじゃないか?」の言葉は意外なもので痛いところを突いたなーと。これまでイジメられて弱々しかった自分が強い相手もボコボコにできるようになったことで知ってしまったケンカの喜び・・・そのことにユウはハッとします。

で、、、この辺りから終わりにかけての雰囲気、街を駆け抜けながら自問自答する姿や一瞬転じる赤い世界とかがとっても良くてですね、これまで何度も書いてきましたけど、演出、音楽、映像がとにかく素晴らしいです。数人の監督による連作なのにどの回もクオリティが高い中にあってマイベストシーンといえるのがこの回のこの終盤でした。ユウの走り...からの脇腹をやられ壁にもたれかかったマサキの静寂の後のパッと目を見開くところ・・・からの次回の予告への流れは鳥肌もので息をのみましたね。

« 2015年3月 | トップページ | 2015年8月 »