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2013年12月23日 (月)

ホーリーランド⑤

居場所を求めてさ迷い始めた下北沢でユウは様々な人たちと出会ってゆきます。マサキの妹の伊沢マイとその友達、そして・・・金田シンイチ。名前を繋げるとシンユウとなる―‥とメイキングにて紹介されていたこの2人は後々本当の親友となっていきます。


で、私はこの2人が出会うシーンがなんだか好きでして、、、希望かブレイクスルーの鍵に見えたのですね。向き合って缶コーヒーを飲むシーンの銘柄を覚えて気持ちをリセットさせたい時に同じものを飲むようになりました。。。←小さなこだわり


このシンちゃんとの出会いによってユウも下北沢に受け入れられたと一時は感じます。でも「現実は僕を裏切る」と語ったとおり、抵抗の為にあげつづけていた拳はいつしか彼を「ヤンキー狩り」と呼ばせるまでになっていました。。。それはやがて下北沢の多数の不良たちを統率していた世田谷商業の吉井にも届き、柔道経験者の岩戸とタイマンをはることとなってしまいます。


ホーリーランドではこうしてユウの闘いの日々も始まっていくのですが、この喧嘩シーンが素晴らしくてですね(喧嘩に素晴らしいというのもなんだけど)毎回見せ場となっています。


この岩戸戦について書くとカメラワークがまず素晴らしいです。小型デジタルビデオカメラによるアングルや16ミリムービーカメラによる残像を残さない迫力映像、そして細かいカット割り(byメイキング)撮るの大変だわこりゃーと感じつつ、結果、なかなかのなかなかなシーンが出来上がっていました。音響効果も照明も良いです。

プラス印象に残ったのは構え方でしょうか・・・ユウが繰り出す左のフックストレート?の脇をしめて前に出る独特の姿勢。これは原作者の森恒二さんの指導が入っているようで、パシーンと殴るだけではなくて、こうした型へのこだわりや親指で口元を拭うなど演出も良いなーと思いました*

でも何より、この岩戸戦で大事なのはやはりこのシーンでしょう。

投げられてコンクリの上に仰向けに倒れたユウが呟き始めるシーン……

「(僕が今まで経験した痛み。痛みは僕の日常だ。心の、体の)」
「(でも僕が怖いのは痛みなんかじゃない。僕が怖いのは…本当に怖いのは…どこにもいられなくなること。この世の居場所をなくすこと)」

立ち上がりながら再び闘おうとするユウ。“痛みは僕の日常だ”という言葉がズシリと響きました。

原作マンガでもこのシーンへの反響があったらしく、書き続けることになったとのことでした。


この岩戸戦の後、吉井はユウをフルボッコにしようとするのですけど、成り行きを静観していたマサキによって止められます。ここで更に大切なことが語られます。

「最低限のルールをなくしたら街はあんたらを認めないぜ?」

この“街”というフレーズが物語の一つの大きな鍵になっているのが分かりました。

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