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2013年11月

2013年11月20日 (水)

ホーリーランド④

オープニング映像に入る前に映し出される、下北沢の路上をヨロヨロと歩くユウ。


ドラマはここから始まります。


第1話のタイトルは「無少年」不安げな姿は確かに得体の知れないこの言葉をよく表しているように思いました。


オープニングに入る前にはユウ自身の気持ちも毎回語られるのですが、第1話で語っていたのは‘自分が自分でいられる場所、許される場所…’僅かな時間に思いが凝縮されていて、心に響いてくるものが沢山あります。


さて、主人公の神代ユウは学校でいじめを受けています。悲しいことに、居場所を求めて歩き始めた下北沢も例外ではありませんでした。


ゲームセンターのトイレでかつあげをされるユウ、、、ところが学校とは大きな違いがあります。それは自分を攻撃してきた者に抵抗したこと。ユウの体は無意識に反応し返り討ちを浴びせます。怯えた状態のままの必死の攻撃という感じでしょうか。。


…実はユウは弱さを払拭するかのように自宅の部屋にてトレーニングを積み重ねています。そして夜の街へと出てゆく...。ちなみにDVD特典、原作者、監督、脚本の方々の会話ではなぜユウは夜の街に居場所を求めたのか?が語られています。働くとかパソコンの前で過ごすとかではなく、なぜ夜の街なのか…子供と大人の間の時であり遁走していい時期とか、ホーリーランドも永遠の居場所ではないとか色々と語られていますけれど私は……夜に包まれる安心感のようなものもあったのではないかなーと個人的に思いました。悩み苦しむ自己を日の光に晒すのではなく、漆黒の空と蛍光灯の明かりに包まれる独特の安心感のようなもの…うまく説明できませんが、ここは見た人それぞれの感想があるんじゃないかと思いました。


そしてこのユウの行動はあらゆることを劇的に変化させてゆきます。感情も環境も。


と、そんな心と体の成長(暴走?)がこの作品の1つの魅力なわけですが、内面以外に注目すべきはケンカシーンでしょう。ただのぶったぶたれたではなく闘いの定義が漫画同様に入る演出がなされています。なぜそうなって倒れるのか、なぜその攻撃は有効なのかがじっくりと語られるのです。


例えばゲームセンターでは「1で振り上げ2で打ち出す…」と、ボクシングをより実践的にした説明(八木にかつあげされているユウの反撃とのシンクロ)や“路上で柔道はマジやばい”という名言を生み出した、柔道を実践的にした説明(コンクリートでの受け身は危険というような)感じ。


で、その主な語り手となるのが路上のカリスマと呼ばれ、ユウの憧れの人となる伊沢マサキ。


第1話で彼と肩がぶつかった少年がいちゃもんをつけようとするのですが、一目見ただけで言葉をのむ強烈なオーラを発しています。

そんな難しい役を演じられているのは徳山秀典さん。私はこの方を初代のドラマGTOで拝見していてチャラッとしたイメージがあったのですけど、その雰囲気の変化にユウ役の石垣さん含め凄いなーと改めて思いました。特にこの伊沢という役は色々な面で重要となってくるので、プレッシャーがあったのではないかと思います。私としてはこの配役はどちらも合っていると思いましたし、なにより熱意が伝わってきました。

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