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2012年7月

2012年7月25日 (水)

銀河鉄道の夜⑥

白鳥の停車場の空時間を利用して、列車を降りて探索を始める2人。


人の気配の有るような無いような、、、そんなホールを進んで、更に小さな扉の先の階段…そこをひたすら降りてプリオシン海岸にたどり着きます。


そこには美しい水辺が広がり、好奇心旺盛な2人は早速海岸へ。


時間は大丈夫なのかしら?と心配になりつつ、観察が始まるのですが・・・澄んだ水の底にある砂はくっきりと透明で、一粒一粒に小さな炎が宿り、すくうと手の中でキラキラと輝きます。クリスタルビーズのような可愛らしさと美しさ。私はこのシーンも大好きなのでした。。。

そしてここでは人らしい人(猫?)の大学士も登場します。それがなんだかホッとするといいますか、一息つけるような・・・そんな気がしました。あと、2人の仲の良さも安心します。


でもこの場所も遠目に見ると、胡桃の転がるなんとも不思議な場所なのです。。。


それから2人はようやく銀河鉄道へと戻ります。


戻りながらあらゆるものが変化し(朽ち)雄大な時の流れを感じさせるのでした。


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2012年7月16日 (月)

銀河鉄道の夜⑤

いつしか銀河鉄道を走る列車の中にいたジョバンニ。


でもその旅は孤独ではなくカムパネルラと一緒です。


ここで気になるのが、ふいに現れたカムパネルラの服についている滴でした。

銀河を行く鉄道の意味・・・見ている者に芽生える不安と共に列車は進んでゆきます。

「銀河だから光るんだ」


美しい映像の中でも、ことさら美しいのがこの時映し出される車窓の風景ではないでしょうか・・・静かに光るりんどうの花、シャラシャラと流れる光りの粒・・・現実でも、夜の電車の窓から見える風景はどこか切なく、静かな悲しみに包まれているような気がします。。。


更に余談ですが、ある時旅行で訪れたスイスのチューリッヒ空港の夜の景色があまりに美しくて、私はその時、この映画のことを思い出していました。。。

ところで、この列車に他の乗客はいるのでしょうか、、、そう思っていたら、登場した北十字と共に、いつしか大勢の人たちがふいに現れ、皆が窓の外を見つめます。


まばゆい光と荘厳な音楽。


一瞬の間を置いて曲調に勢いが増し、畏敬の念を感じずにはいられませんでした。


この列車は人々を導いているのだと思いました。


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2012年7月 2日 (月)

銀河鉄道の夜④

届いていない牛乳をとりに行くために町に戻ったジョバンニ。


そんな彼を待っていたのはケンタウル祭の飾りとクラスメイトの意地悪な言葉でした。


この時、映し出された夜空と灯りがふいに二重にブレて「あれ?」と思うのですが、それが世界が涙でボヤケたことを、ジョバンニの視点からとらえたものだと分かり、なんともいえない演出に見ていて切なくなりました。。。


ここでもまたショーウィンドウの中に怪しい球体を見ますし、たどり着いた牛乳屋も家人も暗く怪しげで、依然、彼を取り巻く世界全てに影が迫っているような…すでに包まれているような…そんな感じがします。

その後、せっかく戻った明るい十字の広場で追い討ちをかけるように起こるクラスメイトたちの意地悪。とうとうジョバンニは1人で町を離れて丘に上がります。


喧騒から静寂へ──それはジョバンニが1人ぼっちであることを更に強く印象づけ、そこからのぞむ天の川と天気輪の柱、野原や遠くの町明かりは悲しいまでに冷たく美しく見えるのでした。


そして、いよいよ銀河鉄道が登場します。


この場面は、この映画のもう1つの始まりのように思います。


ところで・・・細野晴臣さんのサウンドトラックCDを私は夜寝る前に聴いたのですが(暗い部屋で)、この「天気輪の柱」の部分は非常に恐いサウンドとなっていて、布団の中でブルブル震えてしまいました(苦笑)。

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