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2012年5月 1日 (火)

銀河鉄道の夜②

細野晴臣さんが生み出す幻想的な音楽と共に、暗闇の中を何かが蠢くような映画の始まり…


それは、銀河という未知の世界への不安や、何か…表現しづらい怖さのようなものを感じさせます。

そこから続く解き放たれたような俯瞰からの日常世界。だけどまだ得体のしれない不安は残っていて、教室の場面になってようやく安堵感に包まれるような気がしました。


そこで登場するのは人間の子供たち──ではなく擬人化された猫たち。


その愛らしい姿は違和感がなく、むしろワクワクするような不思議さが増すような気がしました。

この猫たちについてはTEICHIKU RECORDSより出ているサウンドトラック〜NOKTO DE LA GALAKSIA FERVOJO/細野晴臣 銀河鉄道の夜〜にて原案者のますむらひろしさんがコメントを寄せていて、最初何度も人間の顔で試してみたことや、猫たちによって世界は気負いなく、自然に呼吸し始めたことなどが綴られています。


そんな猫たちが受ける授業の黒板にあるのは星図。そこに主人公の少年ジョバンニは‘何か’を見ます。それは彼がすでに広大な世界へと誘われていることを予見させているようでした。

一方で注目したいのは彼を取り巻く環境です。


学校帰りに1人で歩く姿や先生との会話から彼が抱えている問題、孤独感が伝わってきます。


柔らかな絵に反する冷たい状況…
そんな彼を気にかける同級生のカムパネルラ。。。

美しい糸杉の風景が更に淋しさを強くさせるようで、、、宮沢賢治の作品は優しさを備えながらも、人生における不条理さをいつも表現しているように思いました。

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