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2012年5月22日 (火)

銀河鉄道の夜③

幼く見えるジョバンニですが、学校帰りに活版所で働いています。

そこで見られる、動き続ける機械の音や響く電話のベル、箱の中に入れる活字の音などなど…暗い室内で淡々と続くある意味での静寂が心に迫り、数多くの名シーンがある中で、私は昔からこれらをじっと見つめてしまうのでした。。。


この活版所で稼いだ大切なお金は少年らしいもの〜例えばお菓子やオモチャなどに使われるのではなく、パンやミルクに入れる砂糖に使われます。それもまた胸を打ちました。


そして仕事を終えての帰宅道、映し出されるのは美しい街並み・・・でも彼の家はそこにはありません。


街外れにある自宅では体が弱くてベッドに横になっている様子の母。その優しい声だけ聞こえてきます。


…このシーンは本当に切ないシーンだなぁと思います。学校での孤独、仕事、暗い我家……続く淋しい状況を柔らかな絵がかろうじて温めてくれているような、、、そんな感じもしました。


その後、姉が残していったスープを飲みながらカムパネルラと過ごした楽しかった昔の話を指の動きを交えて語るのですが、その姿にようやく年相応の男の子を見ることができるのでした。。。

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