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2012年1月 4日 (水)

【重力ピエロ】

感想を書こう書こうと思いながら、なかなか書けなかった作品です。

家族、血縁、存在意義…本当に色んなことを考えさせられました。

まず何より予告も含めて印象的だったのは、

「春が、二階から落ちてきた」

という、奥野泉水役・加瀬亮さんの抑揚をおさえた声と自然な表情、それと共に降りてくる、奥野春役・岡田将生さんの2人の姿でした。

特に降りてくる姿は室内からのアングル、外からのアングル共に姿勢が美しくて「こういうふうに降りて」と言われたのかどうか分かりませんが、それだけで何か訴えてくるような感じがありました。


グレーなトーンの中で、悲しげな音楽と共に映る炎の映像のオープニングも心にぐっときました。

なんというか、、、映画全体が薄い霧で包まれているようなそんなイメージがあって、それはこの映画の中心となる〈奥野家〉が、はからずも抱えることとなった‘重力’を見る側が常に意識していたからかもしれません。。。

とても、重いテーマを抱えた映画だと思います。だけど暗いのではなく、シリアスでもなく、じわじわと悲しみが心にしみる…そんな不思議な雰囲気もありました。


言葉の1つ1つも大事というか深い意味があって、例えば兄弟の春と泉水の名の共通点を母役・鈴木京香さんが語るシーンなどは温かくも切ない願いが込められてましたし、父役・小日向文世さんの「俺たちは最強の家族だ」の台詞も強い意味を持っていて、思わず私は涙が溢れてしまいました。本当に特別な意味を持った言葉だな〜と思いました。空を見上げて、なんの迷いも無いかのように1つの命の誕生を決断した父親だからこその言葉…。


更に胸に迫ったのは、二段ベッドで子供時代の春と泉水がふざけあうシーンでした。

泉水が口にするのは子供には似つかわしくない言葉なのですが、それをきいた春はケラケラと笑います。その無邪気さが逆に切なくて、ここでも号泣してしまいました。


もうですね、、、映画館で見ていたらどうなっていたのかしら?と心配になるくらいの涙、涙で、興行的にはなんですけれど、お家でDVDで良かったな〜と思っています。


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