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2010年12月25日 (土)

GOEMON③

映画のはじまりは、華やかな城下町が登場したりコミカルなやり取りもあったりで明るい印象がありました。でも連判状が出てきた辺りから、物語は一気にシリアスになってゆきます。

そうした中で常に見えていたのは、登場人物たちが、もがきながらも懸命に進んでいく姿。

友情や、一途な想いも終始一貫していて感情移入しやすかったです。

ストーリーは前回の【CASSHERN】よりも分かりやすいのではないでしょうか。。。

それにしても、出演されている方々の豪華さには驚きました。

メインで出ていてもおかしくない方が、時間の長短に関わらず登場しています。

友情出演というものなのか、監督やストーリーに惹かれてなのかは分かりませんが、皆さん素晴らしい演技をされていました。ただ、その後も何かの形で登場するのでは?と思い、ずっと待ってしまった感じも・・・

重要な役どころには、実力と個性を兼ね備えた方たちも登場されていて、中でも秀吉役の奥田瑛二さんには溜息が出ました。「箱であろう南蛮の・・・」という時の声の発し方といいイントネーションといい、さすがです。

半蔵役の寺島進さんはカリスマ性充分で、忍びについて語る静かな口調が心の奥まで響きました。

個人的に更に書かせてもらうと、利休役の平幹二朗さんは、昔、松本清張さんのドラマで拝見して以来凄い方だわ...と思っていたので、変わらぬ安定感に脱帽。要潤さんの鋭い雰囲気も素晴らしかったです。

書ききれませんが、今回の映画での配役は、どなたも素晴らしかったと思います。

それは有名であるなしには関係なく、民衆にいたるまですべて。例えば、踊り子さんたちはセクシーで・・・小判をもらう人々も表情豊かで・・・家臣たちも厳しい顔をされていて・・・皆異世界の住人に、ちゃんと見えました。なので、冷めることなく最後まで集中して見ることができました。

エンドクレジットに名前がびっしりと出ていたことにも好感がもてます。本当に沢山の人々の力で映画はできているのだな~と実感。。。

さて、物語の佳境―

数々の出会いと別れを繰り返し、戦に入った五右衛門の口から、真の願いが家康に告げられます。

争いのない国、太平の世━━

それが現実となっている今の日本は幸せなんだ・・・と、改めて思うことができました。

その後の、螢が一斉に舞う風景はとても幻想的で、それを見ながら絶景とつぶやいた彼の姿が切なく心に残ります。。。

最後にもう一言、要望というか感じたことを・・・。

監督によると、テンポアップのためにカットしてしまったシーンが沢山あるようなのですが、私は正直、カットされていないものが見たかったです。

見る側が作り手側の気持ちをくむのも大切ですが、カットされていないほうが全体的に納得しやすく、流れも良かったのではないでしょうか・・・(つまりは、もっと見たかったということでもあります)

愛と忠誠心、自由と欲望そして運命と、様々な要素が含まれた映画「GOEMON」は、あらゆる面で斬新で美しく、そしてどこか儚さを感じさせる作品でした。

That's all.

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