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2010年12月18日 (土)

GOEMON②

舞台は安土桃山時代。・・・といってもストーリーを含めセットや衣装など大胆な発想がされていました。


全体のイメージがかなり現代的で、言葉づかいなど(おや?)と思う部分もありましたけど、ファンタジーの印象もあるせいか、あまり抵抗は感じませんでした。

そうした中で私が特に良いなと思ったのは天井の高いお城の内部です。どの部屋も威厳と荘厳さがあり、木造建築というよりは石造りの印象が。

....プロダクションノートによるとアジアでありながらギリシャやローマでもあるとのことで、やはりと納得。かなり自由に見えましたが(オルゴールを除いて)その時代になかった素材は使わないなど、決められた部分もあったようです。

衣装や髪型も個性的でたいへん美しいものとなっていました。


・・・それにしても、すべて想像の物語でないとしたら、どこまで変えてゆくかは難しいことかもしれないなと思いました。時代も人物も史実として残っているのならなおさらではないでしょうか。まったくのオリジナル作品でもよかったかもしれません。戦国の世のどこかの誰かの物語......でもこの作品の大胆な仮説も嫌な感じはしなかったので、なんともいえませんけれど。。。


さて、ストーリーは織田信長暗殺の真相をベースに繰り広げられていきます。秀吉、茶々、三成、家康、才蔵そして五右衛門と、魅力的な人物が次々と登場する中で印象的なシーンが幾つも出てきました。


まずは才蔵と五右衛門のアクションシーン。

速いスピードの中でフラッシュ線が出るような箇所は漫画のような雰囲気があって(あ、またこの独特な演出!)と思わず反応。「CASSHERN」で初めて見た際インパクトが強すぎて有りか無しか混乱したのですが、今回は少なめでちょうどよかったような気がします。

才蔵役の大沢たかおさんと五右衛門役の江口洋介さんもたいへん魅力的でした。アクションに関してそれぞれに研鑽を積まれたようで、強い忍びとしての違和感もなかったと思います。悪役やヒーロー、静と動と、その時々に合わせて演じてみせる俳優の方々の力は本当に凄いですね。

恐ろしく強いとされる才蔵と互角に戦ってみせることで五右衛門の強さもよく分かりました。そしてこの二人が一目置くことで半蔵の強さも際立ちました。

...この半蔵によって育てられた二人の青年期も印象的です。特に命を受けて茶々さまを守ることとなった五右衛門には深い優しさが感じられました。例えば刺客を倒して手についた血で布団を汚さぬように、袖で覆って掛けなおしたり、受けた傷を悟られぬよう茶々さまと淡々と会話をしたり。。。

―ちなみにテレビ放送ではこの部分がカットされていて、ここでは才蔵に対する想いも話していたので残念でした。


.........その後もラストに至るまで茶々さまと五右衛門が互いを想う気持ちは随所で見られます。見つめ方や呼吸、身を挺して守る姿などで。。。


この映画ではパンドラの箱など、要となるものもいくつかありました。そのうちの1つに、信長さまから与えられた双刀があります。

青年期の五右衛門が才蔵と別れる際、その片方を餞別として渡すのですが、互いに握り締めあいながら真ん中で割るシーンには胸が熱くなりました。


それぞれに<天下><布武>と刻まれてあることによって強い絆も感じられ、心に残る演出だったと思います。演じられていた若い俳優の二人も素晴らしい表情をされていました。立ち位置というか、カメラワークも良かったです。


この映画では、いいポーズだわ・・・と見入ることが度々あり、登場人物を‘魅せる力’のある作品だと思いました。

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